
こんにちは、穂苅智哉と申します。
皆様の企業では、ERP(Enterprise Resource Planning)システムを使っていますでしょうか。
2025年の崖、2030年の崖のようなことを言われていますが、企業の基幹システムの老朽化やサポート切れなどの影響で業務効率が大きく下がり、経済損失も出てしまうという状況に直面しています。
このタイミングでERPの刷新をするという判断をしている企業では、「リプレイス」と「リノベーション」という2つの考え方があります。
参考:https://www.sbbit.jp/article/cont1/166451?page=2
ERPのリプレイスとリノベーションとは?
ERPのリプレイスというのは、「置き換え」です。既存のERPシステムでは、現状の企業のビジネスに適合せずカスタマイズなども難しい場合に、新しいものに置き換えるというイメージです。
一方でリノベーションは「改修」の意味ですので、既存のシステムに改修を加えて価値を高めていくイメージです。
リプレイスでシステムをガツッと刷新する場合は投資コストも膨大になります。億を超えるプロジェクトもありますので、その分失敗したときのリスクが高くなります。一方のリノベーションの場合は、刷新ではなく、今の状況を改修して対応するということになりますので失敗したときのリスクは相対的に低く済みます。
それでは、ERPの刷新を検討している場合に、この2つの一体どちらがいいのでしょうか。
ガートナー流のERP選定方法
今回は、ガートナー流について見ていきます。ガートナーは「ペース・レイヤ・アプリケーション戦略」を提唱しています。
これは、ビジネスケイパビリティや変更頻度によってアプリケーションを3つのレイヤーに分けて考えるというものです。新規性+変更頻度が高いものを「革新システム」、固有性+変更頻度中のものを「差別化システム」、効率性+変更頻度低のものを「記録システム」とします。
これを踏まえて、自社がリプレイスをするべきか、リノベーションをするべきかを選択します。ガートナーとしては、既存の仕組みが老朽化・陳腐化している場合や、環境や計画が大きく変わっている場合にはリプレイスが適しているとされていますが、なかなか判断が難しいものです。
ERPには従来のシステムの形ではなく、SaaS型で利用できるものもあるためリプレイスに動いたとしても比較的投資コストを少なく導入し、試しながら広げていくという動きもできるためここは企業の状況と考え方しだいかなと思っています。
しかし、社内だけで考えていても良い案が出てこない場合もありますのでERPの経験が豊富な企業に話を聞いてみるのも良い選択肢です。
このコラムを掲載している双日テックイノベーションはIT技術で企業の課題を解消していく「専門家」です。特にGRANDITやクラウドERPをご検討の商社やIT系の企業の皆様で、業務や基幹システムに関しての課題や興味がある方には、以下のページをご覧いただきたいです。
純国産ERPパッケージ「GRANDIT」は、2004年に登場し1,400社以上の企業で導入がされています。また、オールインワンERPとして、ERP、EC、BI、企業グループや取引先の連携、グローバル対応など様々な機能が集まっているERPです。
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