AIの本格採用を進める前にまずすること。DXの二の舞にならないために

こんにちは。吉政創成の吉政でございます。

3月14日の日経新聞 朝刊一面にAIの導入が生産性を向上すると感じている方が80%ほどいるというデータが出ていました。

確かに最近のAIの進化はかなり素晴らしく、日本語で、「XXXに関する調査データをExcelとPower Pointでまとめてください」と依頼すれば、きれいにまとまった表とPower Pointによる資料が出来上がるようになりました。最近ではAIが自立して自分で調べたり、開発を始めるようになりました。

進化したAIが皆さまの会社の生産性を必ずしも向上させるとは限らない

しかしながら、単純にAIを導入さえすれば皆さまの会社の生産性を向上させるわけではありません。

例えばAIを活かした業務ロジックにすることなく、単純にAIを入れて作業時間を短縮した結果はどうなるかを見てみましょう。(業務フローは今まで通りとします)

<良い点>

・個々の作業時間は短縮され、残業時間が減った

・AIが作ったものを人間がチェックするので、人間だけの作業より品質が上がった

一見よさそうに思えますが、何かを思い出しませんか?

DXがデジタル化を活用した事業改革という定義で世の中で脚光を浴びましたが、結果的に多くの会社がデジタル化を進めただけで改革までには至っていなかったり、単純にペーパーレス化で終わったりしたDXの末路と似てませんか?

DXを掲げ、ペーパーレス化を実現できただけだったとしてもペーパーレス化としてのメリットはありますから、それはそれでいいのかもしれません。

しかしながら、AIはインターネットの波と同じくらいのインパクトがある大チャンスなのにDXと同じような、「やっただけ」を繰り返そうとしている会社が散見されており、もったいないと思っています。

AIを活用した業務改革ロジックとは

一言で言えば、AIを中心においた業務ロジックにするということになります。

ボトムアップでAIの活用を推進するとどうしても、人が中心にいて、AIを便利に活用する業務ロジックになりがちで、その場合は前述のDXの末路と同じ結果になります。

AIを活用した業務改革ロジックはその会社や業務によって変わってきますが、AIを中心にした業務ロジックは以下の方法で作れると考えています。

  1. 全ての現状業務をAIと無人化システムで実行した業務フローとそれにかかる時間を図にしてみる
    1. ホワイトカラーの業務の時間がかなり短縮されることがわかります
    1. 不要なロジックも見えてくるはずです
  2. 手間とコストが原因であきらめていた業務フローを「1」に追加してみる
    1. AIにより調査・分析・報告や仮説検証の時間などかなり短縮され、残業時間や業務時間が関係なくなります。

無人で業務を運営するフローを作って、そのうえで、品質を上げるための人間の配置を考えるというやり方です。AIの分析や判断については、最終的な人間の判断が必要になるため要所要所で監視役の人間の配置や、会議ではAIを交えた会議も必要になってくると考えます。

結果としてはかなりスリムで迅速かつ低コストな業務ロジックができるはずです。

こんなことは社内でなかなか検討できないことかもしれませんが、近いうちに皆さまの会社の1/10、いや1/100以下のサイズのAIで武装された会社が超低コストな競合として現れると思います。

そうなる前に手を打たないといけないと考えています。

皆さまはいかがでしょうか?

さて、このコラムを掲載いただいている双日テックイノベーションは商社ERPのトップベンダーです。同社はAI活用や各種自動化の老舗であり、その観点からも提案がいただけると思います。商社の皆様でERPのリニューアルや導入をお考えの方は、是非以下のページをご覧の上、お問い合わせください。

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